センター長より

 所長の瀬川照幸です。広島障害者雇用支援センター(以下センター)は、就労移行支援事業と就労定着支援事業を行っています。センターは、職業生活での自立を図るために継続的な支援を必要とする障害者に対して、職業準備訓練、職場見学・実習、定着支援などを実施し、就職から定着に至るまでの相談・支援等の職業リハビリテーションを一貫して行い、雇用の促進に努めます。

センターを利用できる人は、18歳以上で「療育手帳」「精神保健福祉手帳」「身体障害者手帳」を持っている方です。センターでの訓練期間は、最長で2年間です。就職が決まれば訓練は終了です。そのため、一人一人訓練の期間は異なります。

就労移行支援事業では、1年間に10名以上の一般企業就職者を出すことを数値目標として取り組みます。2023年度は、12名(内4名は就労継続A型、1名は就労継続B型)の方が修了し、物流1名、食品・農業2名、清掃2名、ホテル1名、事務1名と幅広い職種に就職しました。

就労定着支援事業では、利用者の安定した継続雇用に努めます。そのために、訓練期間の最終ステージを担当した職員が、定着支援員として就職後も続けて関わることができるような人員配置にしています。その甲斐あってか2022年度の就職者の雇用継続率は91%で、2023年度の就職者の雇用継続率は100%です。高い雇用継続率を可能にしているのは、丁寧な定着支援を実施しているからです。

今年度も就労移行支援事業と就労定着支援事業の「切れ目ない支援の継続」を実践し、利用者一人一人が自立した職業生活を送ることができるように支援をしていきます。

就職を目指す皆様、どうぞ広島障害者雇用支援センターをご利用ください。一緒に夢をかなえましょう。

今年度の重点目標

1.柔軟なステージ制の運営

○ステージ制の意義を共有する

○ステージ異動をスムーズに行う

○切れ目ない支援の継続

2.職員の資質向上

○職員は学者、医者、役者、易者の四者たれ

○最適な訓練内容を常に考える

○積極的な研修参加と研修内容の伝達

○保護者、関係機関との素早く丁寧な連携

3.利用者確保

○積極的な見学・体験実習の受け入れ

○特別支援学校、専門学校等との連携

○JLS、ナカポツ、ハローワークとの連携

○ホームページでのPR

○保護者会への情報提供

4.組織力強化

○コンプライアンスの徹底

○危機管理の徹底

○分掌分担の責任の明確化

○意識統一された組織

 当センターで訓練を希望する方、当センターに少しでも興味を持たれた方、ぜひ一度見学にお越しください。ご連絡をお待ちしております。